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◆ 錦繍の裏磐梯・会津をめぐり清らかな水そばを賞味する ◆

株式会社プレスアート 「Kappo」 11月号 2003 vol.6
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[ブランク画像] 会津塗りの椀に盛られた水そば。そばそのものの味と香りがストレートに伝わってくる。 そば本来の味わいを満喫

 会津は山都町の宮古地区ー。そば好きならば一度は訪れてみたい憧れの地だ。飯豊山麓にあるこの地区は、標高450〜500m、冬には2メートルもある積雪に見舞われる。米の実らぬ痩せた土地で、人々は必然的にそば畑を作りそばを常食としてきた。

 町を上げてのそば起こし運動の結果、30数件の小さな集落でありながら、現在では13軒のそば屋が軒を連ねている。町の中心部から車で山道を車で15分。山々に埋もれるようにしてその集落はある。そばで脚光を浴びることがなければ、忘れ去られてしまっていても不思議ではない・・・そんな隠れ里といった佇まいだ。
 ここへ来たならば、ぜひ水そばを味わうべし。山からの冷たい湧水にそばを浮かべただけという素朴な一品ながら、これを目当てに全国からそば好きが足を運ぶという代物だ。
一歩足を踏み入れると、田舎へ里帰りしたかのような懐かしい気分に。
 店内にある囲炉裏ではイワナやヤマメといった川魚を炭火で焼いてくれる。 店の前に設けられた素朴な水車には、裏山からの豊富な湧き水が流れ込む。
 
「いしいのそば」は集落の入り口にある。ここのそばは、自家栽培した玄そばを製粉する際、中心から7割程度に抑えており、色白なのが特徴だ。茹で上げたそばは、店の前の水車に流れ落ちる飯豊山の伏流水を浸した器のなかに泳がせる。清冽な水のほんのりした甘みが口に広がり、つやつやとした10割そばがなめらかに喉を伝っていく。この水があってこそできる贅沢な食べ方である。
川魚の塩焼き、天ぷら、こんにゃくの刺身、漬物、鰊の山椒漬け、キノコ、ウド、ワラビ、ゼンマイ、そしてそばが4杯付いたAコース(3500円)
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